さくらだエッセイNo.8
2006.6.10 台風先生の弱点について
| 毎週、水曜日に台風先生の講義を受けているんですけど、結構、話が進んできましたよ。 台風先生の言うところの、アメリカの大学生が1年間で勉強する初級日本語(=アメリカの高校生が3年間で勉強する範囲)を終えました。 日本語の活用、助詞のシステム、基本となる文型など、かなり整理されました。 台風先生は私のまとめたノートを見て次のように言いました。 台風先生「うん、よくまとまっているね。こんな風に整理できるといいね」 さらに台風先生はこう言いました。 台風先生「こんなに早く、これだけのことができたのは、やっぱ教え方がいいからだよね?」 サク「え? 生徒がいいからじゃないの?」 台風先生「いや、ボクの教え方がいいんだよ!!」 どこまで本気で、どこからが冗談か分かりませんが、さすが台風先生、手強いっすよ……。 とは言っても、台風先生は私に言われるまでもなく、自分の弱点はちゃんと分かっていました。 台風先生「ボクってさ、理屈っぽいんだよねえ。だから文章も理屈っぽいし、もしかしたら分かりにくくなることがあるんだよ。難しすぎるんだよ」 さらにこうも言いました。 台風先生「ボクってさ、理屈っぽいけど、整理するのが苦手なんだよ。それが問題なんだよ」 実は、私もそう思います。 今回、台風先生の講義をずっと受けてきての感想の一つが、「台風先生って一つ一つはすごくロジカルにできている。でも、全体像としては、あんまりロジカルじゃない、っていうか、整理できていない」っていうのでして、だから私の存在価値があるんだろうって思っています。 たぶんね、台風先生って、頭が良すぎるんです。冗談じゃなくて、本気で言ってます。学者タイプなんだと思います。 それを分かりやすく説明するのは、また別の能力ってことだと思います。 でね、だから台風先生はこれまで孤高だったんだと思う。 自分の論理、やり方に絶大な自信を持っていたけれど、それを上手に伝えるのは得意じゃない。面倒くさい。それに本人は全く困ってなくて、随分、ハッピーに生きている。それでこれまで、分かる人が分かってくればそれでいいって思ってやってきたんじゃないかな。 その生き方、すごく格好いいけど、結構、勿体ないって思う。それが私の率直な感想です。 話はここでがらっと変わるけれど、台風先生の日本語文法と他のやり方の違いっていうのに、今、私はすごく興味を持っています。 前に書いたとおり、私は日本語教育について筋金入りの素人です。はっきり言って、台風先生のやり方以外は全く知らない。でも、台風先生からは「ボクのやり方は新しいんだ。画期的なんだ。他のに比べてとってもロジカルで、外国人に日本語教えるにはこの方法が一番なんだ」って聞かされて、いわば洗脳状態にあるんです。 私は台風先生のことをよく知っているから、彼が嘘を言っているとは全く思っていないけれど、もしも私が本当に台風先生と一緒に日本語の教科書とか日本語文法書をまとめていくとしたら、そのあたりのことを知っておくべきだって思うんです。それがたぶん、一番のウリになるわけですからね! これまでの台風先生の話をまとめると、台風先生のやり方って言うのは、<font color=red>外国人の視点で日本語を理解し、わかりやすく解説しているという点</font>で優れているらしい。 日本語を教える相手は、外国人に決まってるから、それはそうだろうと思うんだけど、私はもっと具体的に知りたいんだよね。 ネット上でいろいろ見ると、助詞「が」と「は」の違いとか、形容詞と形容動詞の扱いだとか、日本語文法で話題になっていることはたくさんあるんだけど、それが台風先生方式だとどんな風に分かりやすいのか、検証してみたいんです。 台風先生「日本人は英語に毒されていすぎるんだよ」 台風先生「英語を理解するときに使った文法をそのまま日本語に持ってくるのは明らかに間違いなんだよ」 台風先生「意味で考えてはダメだよ。意味を考えるのはネイティブの理屈。外国人は意味じゃなくて、構造として教えていかなきゃ応用がきかなくなってしまう」 上に書いたのは、台風先生がいつか言った言葉なんだけど、これがもっと具体的に分かる部分を探していきたいって思っている。 講義はいよいよ後半戦。実は教科書の構成から始まって、そこにどんな実をつけていくのか、など具体的な話が始まっているところ。 今日のまとめ ・台風先生の弱点は、理屈を整理できないところで、それを自覚している。 ・そこにサク(私)の存在価値がある! ・台風先生は頭が良すぎて、格好いいけど、ちょっと勿体ない。 ・サク(私)は台風先生のやり方が、どんな風に優れているのか、具体的に知りたいと思っている。 ・教科書作りは進んでいる。具体的な話も始まっている。 |