さくらだエッセイNo.7

2006.6.4 目から鱗の日本語文法

 かなり更新が遅れちゃいましたけど、理由があります。っていうのは、私が別の締め切りに追われていたんですよねえ。すみませんでした。
 でも、台風先生との日本語談義、っていうか、台風先生による日本語講義は続いております。毎週水曜日の夜なんですけど、台風先生は我が家にやってきまして、夕食をうちの家族と一緒に食べまして、その後始まるんです。
 熱い講義ってヤツが。
 だいたい1時間半くらいですけど、私、かなり疲れます。いつもと違った脳細胞をフルに使ってる感じです。

 で、ちょっと前の講義のとき、台風先生、自分で言ってました。

台風先生「ボクってエネルギッシュなタイプなんだよね」

 今更、何を言ってるんだ?! って思いました。

台風先生「ボクさ、歳を取っちゃったけど、それでもエネルギーがあるタイプらしいんだよね」

 そうだよ! その通りだよ。

台風先生「今日もね、散歩を一時間半くらいして、さらにプールで1マイル泳いできた」
サク「え? 1マイル?」
台風先生「うん。1.6キロのこと。……ボクね、1マイルってちょっと遠いって思うんだよね。だからそのくらい泳がないとダメだって思ってるんだ」

 はあ、そうですか・・・・。

 台風先生はエネルギーに満ち満ちていまして、それと同時に気持ちも熱いです。たとえばですね、こんなことも言います。

台風先生「ボクが散歩しているときに向こうから人が来ると、ボクは挨拶をするようにしてるんだよね。『おはようございます』って声を掛けるんだけど、時々、無視する人がいるんだ。それもいい大人だよ。……日本ってさ、大人が子どもに挨拶は大切です、なんて教えるのに、大人ができてないよね。ボクはね、そんな風におはようも言えないでこそこそと通り過ぎていく大人を見るとね、戻っていって、後ろからぶん殴りたくなるんだよねえ」

 台風先生の気持ち、よく分かるし、大賛成です!! この気持ち、すごーく大切だと思います。

 って、ここまでが無駄話で、ここから日本語教科書の話になるんですが、台風先生からの講義、かなり進んできています。この前の水曜日、確認したら、日本語を勉強する大学生(アメリカの)が1年半くらい掛けてやるところを終わったそうです。
 ここまでの講義を受けた私の感想はというと、こうなります。

・日本語を外国語として捉えることが大切!
・日本語を勉強する人が、どうやったら楽に勉強が進められるのかを第一優先にして、文法を考えることが大切!
・だから、日本語を国語として捉えてはいけない!
・全ての日本語は、ロジカルに説明できる。

◎台風先生の日本語文法は、確かに目から鱗、これを知っていると、日本語を教えるのがとても楽になる!!


『日本語を日常的に喋ることができる日本人は、日本語を教えられる』って考えている人、たくさんいますけど、それは完璧に間違いです!! (だって、日本人の子どもが日本語を教えられるかっていうと、できるはずないもんね!) それがこれまでの台風先生の話からよく分かりました。

 教科書をどこかから手に入れて、素人なのに、近所の外国人に日本語を教えようとしている人、もしくは教えている人、いると思うんですけど、それって危険です。まあ、もしかしたら何とかなるかもしれないけれど、教えられた外国人がかなり回り道をしてしまう可能性があります。

 言語ってとても複雑。当たり前に使っているからこそ、その複雑さ、難しさに気づかない。で、自分の喋っている母国語を誰かに教えようとするんですけど、そこでハタと気が付くわけです。
「あれ? 何から教えればいいの?」「どういう順番で教えればいいの?」
 もちろん簡単なことから始めて、だんだん難しいことを教えなければならないんですけど、その『難しさの順番』を決めるのが難しい!
 算数みたいに、足し算の次は引き算、なんて考えられればいいけど、言葉ってとても有機的で、様々な要因が入っているから、そう簡単にはいかない。
 でも、言葉を教える側は、それをきちんと把握していて、

@今、自分がどの程度難しいことを教えているのか
Aこの内容がどう発展していくのか

 ってことを考えていなければならないってわけです。

 さらに言うと、学習者の様々な質問(ほとんどがたぶん日本人からは想像がつかない質問です。何しろ、相手は外国人ですからね)に対して、分かりやすく解説しなければならない。「ただ、そういう決まりなの。丸暗記してね」では済まないんです。そうすると、言葉なんか、丸暗記のオンパレードになっちゃって、それを学習者が自分の中に取り込んで使えるようになるまで、膨大な時間が掛かってしまう。
 それって、かなり困ります。

 でね、ここで台風先生の出番が来る。
 台風先生みたいな専門家に、日本語の成り立ち、文法、教え方などを整理した物を、提供してもらって利用するっていうのが、正解だと思う。
 ここまで、台風先生の講義を聴いて、ホント、目から鱗、これなら日本語を教えるのも楽になる!って思いました。やっぱ、教科書を作ってみたいし、ついでに台風先生の『目から鱗の日本語文法書』ってのを、作ってみたいなって思います。



今日のまとめ
・このブログの更新が遅れていたのは、サク(私)が別の締め切りに追われていたから。
・台風先生はエネルギッシュで熱い男であるが、それを自覚しているらしい。(今更って感じだけど)
・台風先生の講義を聴くと、『日本語を外国語として捉える』ことの大切さが分かってくる。
・日本人だから日本語を教えられる、っていうのは間違い。
・日本語を教えるには、日本語を外国語として捉え、ロジカルに説明することができなければならない。
・台風先生みたいな専門家から、日本語文法や教え方についての情報を得ていくことが大切である。
・やっぱ、日本語の教科書を作るつもりである。ついでに、台風先生の目から鱗の文法書も作ってしまいたい。