さくらだエッセイNo.6

2006.5.20 台風先生のうわさ話を少し・・・

  ま、日本語教科書作成過程であるとか、日本語の文法の話を書くのは台風先生に止められちゃったんですが、他のことならいいかなと思って再び書き始めてしまいました。

 たぶん台風先生のことをもう少し書いたら楽しいかもしれないって思いますので、やってみたいと思います。

 台風先生って、一応、日本人です。本当に! でも日本人ぽくないと思います。いえ、風貌もちょっと怪しいです。私が初めて台風先生に会った約10年前からずっと白髪に髭面。たぶんこの人、外国人みたいにずっと白髪だったんじゃないかって思うような感じで、白髪って言ったって年老いているからの白髪とは少し雰囲気が違うんです。

 で、ですね、台風先生のプロフィールを私が知っている限りに書いてみますとですね、東京の大学のあと、アメリカの大学と台湾の大学を出たらしいですよ。(台湾の大学で、沖縄出身の奥さんと知り合ったらしい)
 台風先生、もうじき還暦って言ってましたから、考えるに彼の年代としては外国の大学に行くっていうのは、かなり珍しかったんじゃないかと思うんです。

 音楽の道も目指したらしいですけど、楽器はなんとドラム。(古いっすけど、石原裕次郎の『おいらはドラマ〜〜♪』っていうのを思い出します)だから未だに「ボクはさあ、音楽やるけど楽譜が読めないからコンプレックスあるんだよネ」なんて言います。

 日本語教育の道に入ったのはアメリカに行ってから。言語学やら何やらをアメリカの大学院で勉強して、それでもってピッツバーグの大学から日本語を教え始めたらしいです。その後、もう一つ別の大学で教えてから、今のリッチモンド大学の先生になったらしいです。

 私が彼と会ったのは、音楽が縁なんですけど、今となってみるとなんか信じられないですよ。
 思い出してみますとですね、当時の私はジャズバンド(アマチュアです)のピアノ弾きでして、ある日の野外ライブに台風先生が乱入してきたわけです。ジャズメンお得意のジャムセッションってヤツです。
「リッチモンド大学から日本語を学ぶ学生を連れてきている先生です。ドラムをやります」っていう紹介だったと思います。
 だから私、「ああ、この人、今回、たまたまリッチモンドから来ているんだ。だからまた帰ってしまって二度と来ないんだろうなあ」って思ったんですけど、それは大きな間違いだったんですよ!!

 台風先生、それから毎年、春になると来るんです。すると電話が掛かってくるわけです。
「サクちゃん、分かる? ボクだよ、ボク」
 次の年は分かりませんでしたよ! でもね、毎年、同じ時期に電話が掛かってきて、同じように「ねえ、サクちゃん、ライブやろうよ」って言われるうちに、分かってきました。
 あ、この人、台風みたいな人だ。
 いつも同じ季節にやってきて、他人を巻き込むだけ巻き込んで去っていくんだって・・・。
 で、台風先生って呼ばれるようになりましたし、実際、自分でもそう呼ばれて喜んでいるんじゃないかと思います。


今日のまとめ
・台風先生は日本人だけど日本人らしくない風貌である。
・台風先生は日本の大学を卒業した後、その当時としてはめずらしくアメリカと台湾の大学に行った。
・台風先生はピッツバーグ大学で日本語を教え始めたらしい。
・台風先生は譜面が読めないけど、ドラムを叩く。
・台風先生は、実は櫻田と一緒にジャズを演奏する。