さくらだエッセイNo.14
2006.7.5 音楽と言語の共通項
| 台風理論をまとめた文法書を書き始めてます。 このブログみたいな、まあ、軽い調子で書き始めてるんですが、やっぱり日本語文法、そのものの説明になると、その難しさが身に染みます。 何しろ、台風先生が全身全霊で、まるで体中を火の玉にして、10回も講義してくれた内容ですからね、そう簡単にはいきません。 システム化して分かりやすくはなっているんです。でも、それでもやっぱり難しいんです。 どこかで書いたと思うんですが、実は私、ジャズピアノを弾きます。自分で言うのも何ですが、結構上手で、アレンジや作曲をすることもできます。 その私が思うんですけど、音楽と言葉の共通点ってたくさんあるんじゃないでしょうか。 よく『音楽は世界共通の言語だ』なんて、格好良くいう人がいますけど、それを実感しています。 っていうのはですね、言語を自由に操るために文法が必要なように、音楽を自由に操るためには音楽理論が必要なんです。 和音がどうの、音階がどうの、っていうヤツなんですが、私のようにジャズをやる人間っていうのは、ある程度、そうした音楽理論が分かってないとアドリブなんてこと、できないんですよね! で、ですね、私が音楽理論を学んでいるとき、ふと気が付いたことがあるんです。 どうやら、音楽が先にあって、その後に音楽理論ができたらしいってこと……。 意味が分かりにくいでしょうか? 少し説明をしてみますね。 例えばある人がですね、機嫌が良くて鼻歌を歌ったとします。酔っぱらいです。だから、適当に歌います。でもこの酔っぱらい、実はすごく音楽的にセンスがあって、その鼻歌がすごーくカッコイイ。で、たまたま横にいたのが音楽をやったことがある人で、これはすごい!と感動した彼は、その鼻歌を譜面に取るわけです。 次にですね、たまたま横にいた音楽をやったことがある人は、その鼻歌を譜面にしたあと、考えるわけです。……これは、すごい。この鼻歌のカッコ良さって、どうなっているんだろう? 何かそこに秘密=理屈があるんじゃないだろうか? つまりカッコイイ音楽を普遍化、一般化するために、音楽理論ができたらしいんです。 モーツアルトやベートーベン、バッハ、ハイドン……それ以外の有名無名の作曲家たちの多くは、何らかの芸術的な感性から音楽を作り出しました。(もちろん、音楽理論を使ってはいるんですが、それ以上の何かがあるはずです) それを後から分析した結果、どうやらカッコイイ音楽には、ある法則性=理論があるらしいと分かってくるんです。そして、それが時間と共に音楽理論として整理されていく、そんな順序性があったのではないかと、私は思ったのでした。 これって、文法も同じだと思いません? ネイティブスピーカーには文法なんか必要ありません。 何も考えなくても、使えるんですから、それをわざわざ分析する必要なんかないんです。 でも、ネイティブでない人には文法が必要です。 でも、その文法ってヤツは、神様が決めたわけでも仏様が決めたわけでもなくて、人間が考えたんです。 誰かが、ネイティブが喋っている言葉を分析して、その法則性=理論があるらしいと気づき、整理したのだと思います。 つまりね、言葉が先、文法があと。 だから、数学みたいに言語がきれいに整理されるはずがなくて、それでみんな苦労をするんです。 これまでの長い歴史の中で、言葉は人間の考えや文化と一緒に変化を繰り返してきました。いろいろな人のいろいろな考えや文化、歴史が言語の中に含まれています。 だから、文法を簡単に整理してみようっていったって、そう簡単にはいかないんじゃないかって、文法書を書き始めてから気が付きました。 台風先生の文法は難しいですけど、それでも文法としては分かりやすい方だと思います。 難しくて、複雑に入り組んでいるように見える部分があって、必然的に例外も生まれてしまうけれど、それでも尚かつ、分かりやすいし使いやすいんです。 複雑な現象を、システムの中に収めてしまうので、分かってしまえばとても楽な理論です。 そんな風な台風先生の文法を、分かりやすく説明したいと私は思ってます。 図や絵を入れたり例を挙げたりして、コンパクトにまとめることができたら最高じゃないかって考えてます。 ちょっとしたチャレンジ、いや、かなり大きな挑戦なのかもしれません。 今日のまとめ ・サク(私)は台風先生の理論に乗っ取って、文法書を書き始めた。 ・その中で気づいたが、音楽と言語は本当によく似ている。 ・まず音楽があって、音楽理論ができたと同じように、言葉があって、次に文法ができた。 ・文法は、誰かがネイティブスピーカーの言葉を分析して作り出した。だから、必然的に、文法は数学のように割り切れない、複雑なものになる。 ・台風先生の文法も難しいが、分かりやすい方である。 ・サク(私)は、台風先生の文法を図や絵を入れながら、コンパクトにまとめようとしている。(サクの挑戦!) |