さくらだエッセイNo.12

2006.6.26 台風方式の根幹

 台風先生の講義を聴き始めて一ヶ月半、回数にすると10回くらいなんですが、やっと全体像がつかめてきました。
 前にも書きましたけど、台風理論だけでは危険だと考えた私は、何冊かの本に当たり、さらにインターネット上でいろいろ調べたわけですけど、その結果、やっと台風理論の特長が分かりました!! っていうか、心の底からそれに納得できるようになりました!!

 その特長とは、これです!
台風理論では、日本語をシステムとして捉えている

 どの本にも文法は書いてあるわけです。
 「が」と「は」の違いから始まって、動詞の活用、「てForm」のこと、時制のこと等々、その説明はそれぞれ正確だと思うわけです。
 でもね、台風先生のやり方だと、それらの文法が大きなシステムの中にきちんと収まってくる。バラバラに思えたルールが、大きなシステムの中にすっきりと整理されてくるんです。
 だからこれまで、「○○の場合は、この文法」「〜〜のときは、こっちのルール」と一つ一つ覚えなければならなかったものが、一度に片づいてしまうんです。

 で、なぜこういうことが台風理論だと可能かという話になるんですが、それはとっても簡単。台風理論がこれまでの日本語文法を捨て去るところから始まるからなんですよ。
 名詞、形容詞、助詞、助動詞、動詞、などの品詞も捨てちゃうし、何とか変格活用なんて考え方も捨てちゃう。
 こういうことは、日本人が日本語を分析するにはある程度、役に立つし、もしくは、英語を分析するときには重要なんだけど、実は外国人のために日本語を考えるときは邪魔になっちゃう。そう台風先生は言います。

台風先生「明治時代の文明開化の影響だよ」
サク「え? 明治時代の文明開化?」
台風先生「欧米からやってきたものは全て素晴らしいって思ってね、言語学も輸入した。……するとね、欧米の言語学はやっぱり欧米の言葉を分析するのに都合良くできているんだよ」
サク「日本語も言語だけど、英語とは全く違うってこと?」
台風先生「英語と日本語はね、極端に違うよ。正反対の言葉っていってもいい。だから、英語などのインドヨーロッパ語族を分析するために使う理論、それも末端の理屈ってものは、全く日本語に役立たない」
サク「でも、日本人はそれを無理に使ってきた?」
台風先生「そういうことだよね。ボクも昔はそうだったからすごくよく分かるよ。普通に使われている日本語文法(日本語の先生が使っているものも含めて)って、やっぱり英語文法の影響が大きいと思うんだよ」

 台風理論では、日本語の性質をすごーく大きく捉えている。まあ、これが日本語のシステムってことなんだけど、聞いてみると、すごく納得できるんじゃないかと思います。
 本当はみんな気づいていたはずのことだけど、実は今まで、全くそういう指摘がされてこなかったんじゃないかって思うんだけど、どうでしょうか??

 せっかくですから、台風先生のシステムの一部を私なりに紹介してみることにしましょう。これだけだと分かりにくいかもしれないですけど、説明をちゃんと聞いていくと、納得いくことばかりなんですよ。

・日本語の文は名詞(台風理論だと名詞と言っても、少し意味合いは違うけど)が連なってできている。よって、日本語では、動詞も形容詞も名詞化する。(ちなみに、いわゆる「な形容詞」は、台風理論によると「名詞」の仲間に入ります)
・日本語の活用は3種類しかない。
・助詞は大きく二つに分類される。新しい情報を示し、その助詞の前の言葉が述語に対してどういう意味か示す役割を持つPrimary Particle(第一選択の助詞)と、それらに別の意味を付加するSecondary Particle(第二選択の助詞)である。


 私は台風先生の講義をたった10回しか受けていないけれど、上のようなシステムがとてもはっきりと理解できてきました。
 日本語についての難しい疑問でも、台風先生にかかるとシステムの一部としてきちんと説明されてしまうのが面白いです。それも「この場合は、こうなりますね」という、その場限りの説明ではなく、「これは、このシステムの一部で、こういうルールがある。例外はこういう場合」など、はっきりと分かるから、たぶん外国人の学習者にはかなり分かりやすいんじゃないかと思います。

 ところで、私と台風先生は、台風先生のやり方に名前を付けました。その名前、名付けた私が言うのも変ですが、結構、分かりやすいし、覚えやすいし、外国人受けもいいと思っているんですが、……やっぱり、もう少し考えてから公表したいと思います。
 よくあるパターンですが、英語の頭文字を組み合わせてます。ちょっとパズルみたいに作りました。


今日のまとめ
・サク(私)は、台風先生の講義を10回聴いたところで、彼の理論の根幹がつかめてきた。
・台風理論は、日本語をシステムとして捉えている。
・これまでばらばらに説明されていた一つ一つの文法、ルールが、システムの中に収まっていく。
・サク(私)は、台風先生と一緒に、台風先生のやり方に名前を付けたが、これはまだ公表する段階ではないと考えている。