第2課 日本語の活用 1
〜Verbal-distal style〜

(著・櫻田一郎 監修・鈴木明JUMPsystem主催

 JUMPsystemでは、日本語学習の初心者に対して、最初に挨拶や自己紹介、教室で使う言葉などのイントロダクションをしたあと、すぐに日本語の活用を教える。
 理由は以下の2つである。

@ 日本語学習者は、早く日本語を喋りたいと思っている。そのため単なる暗記を要求する挨拶や自己紹介よりも、日本語の活用の方が自由に日本語を使えたという満足感が得られ意欲につながる。

A distal style(敬体)ならば、活用の種類が限られていて簡単に覚えられるので、初心者にふさわしい内容である。


 この課では、Verbal-distal style(動詞の敬体)での活用について説明する。

 JUMPsystemでは、活用を次の表の中で考える。(動詞以外の活用でも同じ)

Imperfective(未完了)

Perfective(完了)

Distal(敬体)

Direct(常体)

Imperfective ……いわゆる現在形だが、日本語文法では未完了形となる。Perfective ……いわゆる過去形だが、日本語文法では完了形となる。
Distal ……いわゆる「です、ます」体。丁寧な言い方。敬体。
Direct ……いわゆる「だ、だった」体。ごく普通の言い方。常体。
+ …… Positive 肯定文のこと
− …… Negative 否定文のこと


 この課ではDistal styleのみとなるため、一番下の行は使わないが、例えば、Verbal「食べる」を活用すると、次の表のようになる。

Imperfective(未完了)

Perfective(完了)

Distal(敬体)

食べます

食べません

食べました

食べませんでした

 実は他のVerbalについても同様の活用が行われる。

Imperfective(未完了)

Perfective(完了)

食べる

食べます

食べません

食べました

食べませんでした

飲む

飲みます

飲みません

飲みました

飲みませんでした

遊ぶ

遊びます

遊びません

遊びました

遊びませんでした

行く

行きます

行きません

行きました

行きませんでした

 つまりVerbal-distal styleの活用はこれだけで、四種類の語尾を覚えれば終わりなのだ。
 もちろんPerfective-negative「食べませんでした」「飲みませんでした」については、「食べなかったです」「飲まなかったです」という言い方もできるが、これはdirect styleの活用と絡んでくるので、あとから説明する方が混乱を避けることができる。
 なお、日本語の時の概念(ImperfectivePerfectiveとこの活用の練習の方法については、次の課で触れる。



  

Japanese Unique Minimum-rules Pedagogical System 公式ページ

当ホームページに掲載されているあらゆる内容の無許可転載・転用を禁止します。
すべての内容は日本の著作権法及び国際条約によって保護を受けています。

Copyright(c) Japanese Unique Minimum-rules Pedagogical System Group All Rights Reserved