Verbal 2 「場所をかわってください」と「場所をかえてください」の違いは?
回答  
 この他動詞(transitive verb)、自動詞(intransitive verb)のペアーがあるVerbalは、なかなか手強くてはっきり理解しておかないと、生徒から質問を受けたとき、窮してしまうこと間違いなしだ。
 ましてや「かえる」は他動詞、「かわる」は他動詞/自動詞両方とも兼ね備えているという厄介な代物。
 しかしながら、ここでは「かえる」は他動詞、「かわる」は他動詞/自動詞両方ともあると分かっていることを前提として議論していくことにする。

 この2つの「核となる文型」は、XYをかわる」vsXYをかえる」ということになる。

 具体的な例を挙げると、

A
1 :田中さん、すみません、(田中さんの)席/場所を変わってください(ませんか)。
  :誰の席/誰とですか?
2 :森さん、(森さんの)日直の日をかわってください。
  :(私の)日直の日を私がかわれば、いいのですね。

 
以上の文型では、基本的にX自身がX自身のYをかわるという意味になる。
1 田中さん自身が(田中さん自身の)席を(リクエストされて)かわったという意味。
2 森さん自身が(森さん自身の)日直の日を(リクエストされて)かわったという意味。


B
1 :このチケットは高すぎるから(このチケットを)もっと安いチケットにかえてください。
  :わかりました。(私は)(このチケットを)(もっと安いチケットに)かえておきます。
2 :すみません。円をドルにかえてください。
  :分かりました。少しお待ち下さい。

 一方、上の文型では、基本的にYをZ(すなわちYではない)にかえるという意味であり、核である文型をもう一度、考えると「XがYをかえる」=「XがYをZにかえる」となる。

まとめると・・・
 「場所をかわってください」では、これを言われた人が、その人自身の場所をリクエストされてかわることになる。
 一方「場所をかえてください」では、これを言われた人の物であるかどうかは分からないが、何かを別の何かにかえるということをリクエストされている。