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文法的に正しいと考えられます。
「光村図書」出版の中学校3年生の国語教科書24頁「学習の仕方を確かめる」の中の9行目に「おいしいですね、このオムレツは。」32頁の5行目に「痛いですよ」というくだりがあります。また、76頁7行目「なつかしいと恋しい」には、「なつかしいですね」とあります。
また、プリンストン大学の牧野教授の本「なかま」(Houghton Mifflin出版) の第4課105頁には、
すずきさんのうちはおおきいですか。/Is Suzuki-san’s house big?
と紹介されています。
『文章の「だ体」、「です・ます体」を考えた場合、「美しいです。」は「美しいだ。」とはならず、「美しい。」の一語で文章として完結します。
つまり、「です」を「だ」に置き換えることができません。このことから、果たして「美しいです。」という言い方は本来正しくはないのではないかと疑問を持っています。』
まず考えなくてはいけないことは、「です」は必ず「だ」で置き換えられなくてはいけないという理論が成り立つかどうかです。
次に、自分の周りで「美しいです」「おいしいです」などの「adjectival+です」が全然使われていないのかどうかをよく観察すること、日本語をなるべく客観的に見ることの訓練が大切だと思います。
よくある現象ですが、自分の育った環境での母国語が正しいと考えがちになることは仕方ないと思いますが、それだけが正しいと陥るのは危険ではないでしょうか。
昔と言っても、1980年代ですが、私がバージニア大学で教えている時、私の助手だったNさんは、「晩ご飯」という言葉は、濁音が入っていて汚い音なので「夕飯」を使うようにと生徒に指示していました。
日本語の先生でなければ、自分の使いたい言葉だけを選んで、表現すればいいと思いますが、日本語の先生である場合は、客観的によく考えなければなりません。
『「美しいです、「面白いです」、「良いです」等の書き方にどうもしっくりこないものを感じ、私自身が書く文章には極力取り入れないようにしていますが、これは単に私の感じ方の問題なのか、或いは文法的な問題があるのか、その辺をお教えいただきたく存じます。』
JUMPsystemの理論からすれば、文法的には、何ら問題がありません。
学習室第四課にあるように、「です」はdistal indicator(敬体にするためのもの)と考えますから、「だ」を「です」に置き換えるという理論は成り立ちません。
ただ、書くスタイルとして、通常「敬体」を使わず「常体」を使うことの方が多いのでそう感じるのかもしれませんね。
※ Adjectival……いわゆる形容詞(い形容詞)のことをJUMPsystemではこう呼ぶ。
※ JUMPsystemでは品詞の呼び方を変えている。このことについては別項。
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